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以降

2023.12.23(土)記
ひと月半ぶりの公園では、たわわに花をつけた山茶花(さざんか)が西日に染まり、低く刈りこまれた寒椿(かんつばき)も、よく似た花を一つ二つと空に向けていました。両種の紅い花は、モノクロの園内に灯った明かりのようです。でも冬の間ずっと咲いているせいか、咲き始めの頃以外は地味な印象があります。


2023.11.19(日)記
昨年取り壊された旧校舎への坂は、毎年この時期には並木の唐楓(とうかえで)が豊かに色づきました。薄茶一色ではなく、銀杏(いちょう)のような明るい黄色に染まるものや、深紅に色づいて腰回りの躑躅(つつじ)の常緑と美しい対比をなすものもありました。坂の上から正門の方を逆光で見る眺めも好きでした。一昨々年の今時分に撮った写真です。本年4月30日の記事もご一読ください。




2023.11.06(月)記
夕方、ひと月ぶりに公園を訪ねました。しょぼ降る雨が園路沿いの桂(かつら)の放つ甘酸っぱい香りを際立たせていました。運動不足の解消に園内を一周しながら薄暗い周囲に目を凝らすと、並木の桜には柔らかそうな葉が開き、花がいくつもほころんでいます。銀杏(いちょう)の葉にもまだ青みが残っています。


2023.10.01(日)記
色の褪せ始めた彼岸花が道端のそこここに群れ咲いています。葛(くず)の生い茂った一角に、それに絡みながら茎を伸ばしている草があります。茎には細かな刺がびっしりと生え、これで肌をなでられたらたまりませんが、といって継子の尻拭い(ままこのしりぬぐい)という名は少しひどすぎ、花はとても可憐です。


2023.08.13(日)記
梅雨明けから半月ほど日照りが続きました。公園では並木の桂(かつら)など、早くも大半の葉が黄変・落葉した木も見られますが、先週からは時々通り雨があり、そんな木々にも幾分生気が戻ったようです。近づく台風のものか、午後から出てきた風が細い園路の傍らの百日紅(さるすべり)の花を揺らしていました。


2023.08.12(土)記
海岸から橋を渡り、埋立島へ行きました。ビーチをふちどる緑には鮮やかな紅が交じっています。珊瑚刺桐(さんごしとう)の紅い花房です。島の至る所に植栽されていますが、住民のいない島なので手入れの行き届かない場所もあります。対岸のチャペルの前では、近縁種の海紅豆(かいこうず)も花をつけています。


2023.08.11(金)記
庭の紅葉葵(もみじあおい)です。種をまいた一昨年は生育途中で枯れました。昨年は子供の背丈ほどに生長し、8月末に初めて花をつけました。今年は大人の背丈ほどになり、7月下旬に開花しました。朝に大きく開いた花は陽が高くなるにつれて先端の雌しべも開き、午後には次第に内側に巻いて夕方しぼみます。



2023.07.29(土)記
酷暑の夕方、海沿いのチャペルの前でその花は咲いていました。まっすぐに伸びた枝に朱鷺色のつぼみを沢山つけ、そのいくつかが深紅に開いています。6月前半に見られた花は7月にかけて姿を消しましたが、新たなつぼみが色づいているのに先週気づき、期待していました。名を海紅豆(かいこうず)といいます。


2023.07.22(土)記
三週間ぶりの公園は雲一つない炎天の下、木々の緑が白くかすんで見えました。色の乏しい景色の中、浜朴(はまぼう)の黄色い花が午後の強烈な陽ざしを照り返しています。根元近くで分岐して広がる太く堅い幹、分厚い葉の密に茂る枝、どっしりした佇まいなど、夏を彩るフヨウ属の中でも異彩を放っています。


2023.07.02(日)記
昨年の今日も、公園の体育館の北側でこの姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)を撮りました。昨年同様、時刻は夕方で、花はいくつか咲き始めたばかりです。道路脇の草むらや畑でも、細い茎とともにゆらゆら揺れるこの花を見かけます。道端に咲く花が少なくなるこの時期、濃いオレンジ色は容易に目に留まります。


2023.06.19(月)記
昨日公園への道すがら、水田沿いの道端の茂みから一本だけ伸びて咲いている花を見ました。花茎には同じくらい細い葉が多数ついており、撫子(なでしこ)の仲間かもしれません。何よりも花の模様が印象的でした。公園からの帰り道、よく似た模様の花が畑に咲いていました。小型のヒマワリかと思い調べてみると、和名を粗毛反魂草(あらげはんごんそう)といい、葉や茎が粗い毛で覆われています。すぐ近くでは、白粉花(おしろいばな)がもう咲き出していました。



2023.06.18(日)記
程よい降水に恵まれている今年の梅雨。公園の林は一度刈られた下草が健気にまた繁茂し、姫女苑(ひめじょおん)の白い花も揺れています。5月下旬に郊外の道路沿いで一斉に咲き出した個体(右上の写真)に比べると茎が細く、葉も小さくて縁のギザギザが目立ちません。園内の小高い緑地の斜面では、細かなピンクの花を一筋、らせん状にまとった捩花(ねじばな)が姿を見せ始めました。



2023.06.11(日)記
時おり薄日が差す程度の重たい空の下、昨日公園では小川に沿って花菖蒲(はなしょうぶ)が点々と花を開いていました。流れを縁どる石の地際から茎葉が伸びています。アヤメ属のうち、4月下旬~5月中旬が花期の文目(あやめ)は畑など乾いた土を、5月上旬~下旬が花期の杜若(かきつばた)や黄菖蒲(きしょうぶ)は池や湿地を、5月下旬から6月にかけて咲く花菖蒲は水辺を好みます。


2023.06.10(土)記
公園の夏椿(なつつばき)が花期を迎えています。6月上旬から中旬にかけ次々と開く花はその日のうちに落下します。咲き終えて茶色く傷んだ花が下の地面を覆っていますが、木全体を見ると、先のとがった円錐形の若い実に交じって白い球状のつぼみもまだたくさん残っています。あいにくの梅雨空が残念でした。



2023.05.27(土)記
郊外の道路脇の小さな草地で、運よく赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)が花をいくつか開いていました。名前に反して花は昼間も見られますが、やはり夕日が似合います。近くでは荒地花笠(あれちはながさ)がぐんと伸びてきました。四角い茎で立つ姿は武骨ですが、茎の先にちりばめた薄紫の小花は可憐です。


2023.05.21(日)記
昨日公園に着くと、池にかかる木橋のたもとの姫沙羅(ひめしゃら)を見に行きました。案の定、今年の花期はすでに終わりに近づいているようで、橋の縁には落下した花がたまっていました。藤、一つ葉田子など、春から初夏にかけて公園を彩る木々の多くが今年は少し前倒しで花期を迎え、終えた印象があります。


2023.05.20(土)記
畑の脇を通る道の端に、ひょろりと茎を伸ばしてちらほらと白い花をつけた畑韮(はたけにら)の一群がありました。畑の縁などに自生し、見た目が韮(にら)に似ているのでその名がありますが、繁殖力が極めて強く、農家の人にはとても嫌われるそうです。辺りには点々と、毒痛(どくだみ)の白い花も見えます。


2023.05.05(金)記
名前のわからない道端の花です。ひとつは昨日、黄菖蒲(きしょうぶ)の群落の近くで見かけた爽やかなピンクの花で、茎の下から上へと咲きあがるようです。もうひとつは先月末に郊外の2か所で見かけた、開花して間もない様子の白い花です。草丈に差がありますが、花のつくりや葉の形から同じ種と思われます。

2023.05.19 追記
上の2枚はワトソニアという栽培種で、和名を檜扇水仙(ひおうぎずいせん)といいます。同じアヤメ科のグラジオラスに似ています。先日、郊外の畑で白花の個体を見かけました。下の2枚はマーガレットです。和名を木春菊(もくしゅんぎく)といい、やはり栽培種です。どちらも元は近くの畑か庭先で育っていたものが、種がこぼれ出て、今の場所で自生するようになったのかもしれません。



2023.05.04(木)記
住宅地のそばの草むらで、西日に輝くような花を開いた黄菖蒲(きしょうぶ)の小さな群落を見つけました。山吹色に近い濃い黄色は、写真では所々色が抜けて白く写っています。今月下旬から来月にかけて公園を彩る、淡い黄色でおなじみの黄花菖蒲(きはなしょうぶ)は本種との交配によりつくられたそうです。


2023.04.30(日)記
公園への道筋にある高校の跡地には、正門から続く坂の並木やその先の旧校舎、災害時の広域避難所を兼ねるグラウンドが昨年まで残っていましたが、道路建設工事のために今ではすべて姿を消しました。正門からの坂では毎春、新緑の唐楓(とうかえで)と色鮮やかな躑躅(つつじ)が目を楽しませてくれました。一昨年の今ごろ撮影した写真です。(追記:本年11月19日の記事もご覧ください)



2023.04.29(土)記
一昨日、昨日と、夕方の公園の小高い丘で日脚の延びを実感しました。林床のそこここに地縛り(じしばり)が広がり、低く差し込む西日に輝いています。その柔らかな光は、林の縁を通る小径の脇の藪田平子(やぶたびらこ)や、下の園路に沿った草地の和蘭耳菜草(おらんだみみなぐさ)にもまだ届いていました。



2023.04.28(金)記
公園の小高い丘の広場には一つ葉田子(ひとつばたご)の木立があります。その多くは若い木であまり高くなく、下の園路からはよく見えません。それだけにこの時期、何気なく広場に入ると、白く冠雪したように花をまとった木立に驚かされます。夕方には写真のように、花も葉もまろやかな色合いに変わります。


2023.04.27(木)記
今週末は雨らしく、その前にと夕方出かけました。この春は道端ばかり見て歩いていますが、いつもの公園に向かう上り坂でふと顔を上げると、道沿いの畑地で高木が薄紫の花房を沢山つけていました。材がタンスなどに使われる桐(きり)の木です。花期以外は目立ちませんが、畑の縁や川岸でたまに見かけます。


2023.04.23(日)記
夕方、隣の市にある大きな公園に行き、池をめぐる園路を一周しました。草地では、たんぽぽの花の多くが綿毛になり、代わって至る所に地縛り(じしばり)が群生しています。ただ、地元の公園で見かけるものより茎が長く、花や葉も大ぶりです。大地縛り(おおじしばり)という名の別種であると後で知りました。


2023.04.20(木)記
初夏のような陽気に誘われ夕方、郊外を一周しました。道端には矢筈豌豆、白詰草、米粒詰草と、春の野草が交じり合っています。田の縁には紫雲英や母子草、毛狐の牡丹の姿もあります。舗道の割れ目から茎を広げているのは燈台草(とうだいぐさ)、はんなりと夕陽を仰いでいるのは春紫苑(はるじおん)です。


2023.04.09(日)記
名前を知ると、自然と目に留まるようになります。先週末に知った松葉海蘭(まつばうんらん)をまた見たくて同じ空き地に行ったら、ほとんど姿を消していました。一面に伸びていたので駆除されたようです。でも夕方、道路脇の草地で群生しているのを見かけました。名前を知っていなければ気づかなかったかも。


2023.04.04(火)記
里山に沿う小川の小道を行くと、道端の所々に小さな紫の花が咲いていました。まわりの草が邪魔しても、その鮮やかな花色は容易に目に付きます。県道に戻ると、アスファルトの隙間にも一つ二つと咲いていました。後で調べてみると、菫(すみれ)でした。なじみ深い名前ですが、自生の菫を見たのは初めてです。



2023.04.03(月)記
2週間前、草地の一角を仏の座(ほとけのざ)の花が紫に染めていました。左奥の水色の点々は大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)の花です。昨夕は畑の端で、薺(なずな)が仏の座と一緒に揺れていました。仏の座と薺は、秋から冬にかけて花をつける少し丈の高い個体が枯れる頃、春咲きの個体が姿を見せます。


2023.04.02(日)記
海に近いテニスコートの隣の空き地を一面、薄紫色の小さな花をつけた松葉海蘭(まつばうんらん)が覆っていました。その直立した糸のような無数の茎の間に所々、黄色いつぶつぶした花をのせて伸びてきた草が見えます。母子草(ははこぐさ)です。春を迎えた喜びを体全体で表している小人の群れのようです。


2023.03.30(木)記
毎年春の訪れを感じさせる場所があります。それは郊外の畑地で、昨日通りかかると一株の桜が満開でした。染井吉野(そめいよしの)のようです。少し離れて咲く花桃(はなもも)との配色が絶妙です。近くには一昨年まで、李(すもも)の木もありました。果実の収穫のために平たく剪定された李ではなく、すらりと高い木で、3月下旬に咲く白い花は青空に溶け込むようでした。右下の写真がその木です。昨日撮影した右上の一枚以外は、3年前のこの時期に撮りました。



2023.03.29(水)記
例年より早い桜の開花が各地から伝えられ、生憎雨だった先週末以外はこちらでも好天が続くだけに、夕方訪ねた十日ぶりの公園では少しホッとしました。大島桜や早咲きの山桜など、すでに花よりも葉の目立ち始めた木もありますが、山桜(やまざくら)の多くや染井吉野(そめいよしの)はまだ八~九分咲きです。


2023.03.22(水)記
郊外の畑に咲く喇叭水仙(らっぱずいせん)です。晴天の下、黄色い花が石膏像のように写りました。冬の庭や道端に色を添えてくれた水仙は、春先から大輪の花が加わりました。夕方、別の畑を深い黄色に染めているのは西洋油菜(せいようあぶらな)です。畑では先月から、草地でも今月から花を咲かせています。


2023.03.21(火)記
公園にほど近い市の圃場で、辛夷(こぶし)の花が満開です。上を向いて整然とひらく同属の木蓮(もくれん)の花とは対照的に、舞うがごとく咲いています。公園の桂(かつら)も花期を迎えました。芽吹き前の枝に沿って花弁のない、赤いしべの露出した花が無数につき、西日を背にイルミネーションのようです。


2023.03.20(月)記
まわりに広がる染井吉野よりも一足早く、公園の小高い丘の花の木(はなのき)が今年も花をつけました。新葉が芽吹く前に小さな花を点々と枝先にまとった姿はその名にふさわしいものです。園内に十数株あり、この丘に並ぶ数株は公園のシンボル的存在です。愛知県の木で、名古屋市内には所々に並木があります。



2023.03.19(日)記
小高い緑地にあって周囲の園路からは見づらいせいか、花の見頃を迎えたこの杏(あんず)の木に気づく人は少ないようです。昨日に続き今日も夕方、公園を訪ねました。残り少ない陽ざしを惜しむように、淡紅色の花が白く輝いています。園内の杏は早咲きの木がすでに花を終え、遅咲きの木が花をつけ始めました。



2023.03.16(木)記
バドミントンの羽根を伏せたような花を枝先に垂らす土佐水木(とさみずき)は満作(まんさく)の仲間で、花が穏やかに香ります。今月上旬に開花し、徐々に花房が伸びてきました。中旬に開花した同属の日向水木(ひゅうがみずき)は、花がさらに小ぶりです。地際から広がる枝に沿って点々と花房がつきます。



2023.03.15(水)記
公園に向かう途中、木陰の道の向こうから眩しい白い影が視界に入ってきます。圃場のフェンス際に並ぶ二株の白木蓮(はくもくれん)です。近づくと、先ほど受けた印象ほど高くはありません。角を曲がると、二株の紫木蓮(しもくれん)がそびえ立っていますが、頭上の花に気づかずに通りすぎることもあります。



2023.03.06(月)記
公園では、早咲きの杏(あんず)も開花しました。花は梅に似ていますが、梅よりも高い木が多く、枝も梅のように横に広がらずに斜め上方に伸びるので、よく写真に撮るのはカメラを近づけやすいひこばえや胴吹き枝につく花です。毎年最初に開花するこの壮木は、そんな幹に直接咲いたような花がよく見られます。


2023.03.05(日)記
公園の芝地で、若い河津桜(かわづざくら)が開花しました。河津桜は大島桜と寒緋桜(かんひざくら)との自然交雑種で、花の形や大きさ、花と葉のつき方、開花と同時に新葉が開く点などは大島桜に、花の色や早咲きの性質などは寒緋桜に似ています。梅林では、佐布里梅(そうりうめ)の花もまだ楽しめます。



2023.02.27(月)記
昨日公園に着くと、佐布里梅(そうりうめ)の淡紅色の花が迎えてくれました。先の尖った花弁は桃の花に似ています。知多市の佐布里地区で、桃に梅を接ぎ木して生まれました。早咲きの紅梅や白梅はもう見頃を迎えています。梅(うめ)は知多市の花で、佐布里では来月上旬まで恒例の梅まつりが開催されています。


2023.02.26(日)記
眩しい空の下、寒風が吹き抜ける道を公園に向かいました。途中、市の圃場ではフェンス沿いに満作(まんさく)が3株咲きそろい、甘い香りを辺りに振りまいています。支那(しな)満作は早くも花の盛りを過ぎ、写真の在来種と思われる満作が満開です。赤花満作(あかばなまんさく)も見頃を迎えつつあります。



2023.02.12(日)記
今年最初に報告した素心蝋梅の木は、今月初めには花が色あせました。同じ頃にその根元近くの地面から芽を出し、すぐに地際で花を開いたのがこの福寿草(ふくじゅそう)です。春の到来を花で告げる代表的な野草で、丘陵地の明るい林の中などに自生するそうですが、自宅周辺の郊外で見かけたことはありません。


2023.02.11(土)記
公園近くの小道に沿った竹林の脇にこの梅(うめ)はあり、付近の梅では一番早く2月初旬に小ぶりな白い花をまといます。細い枝が雑然と四方に伸びていて、公園のきれいに整った梅とは比べるべくもありませんが、曲がり角からにゅっとのぞくその姿に驚かされるのを期待して、毎年この時期にここを通るのです。


2023.02.05(日)記
畑の広がる郊外の道路脇で、今年も素心蝋梅(そしんろうばい)が花をつけました。すぐ隣で急成長していた桑の木が伐採され、伸びやかに早春の太陽へと枝を向けているみたいです。玉のようなつぼみがまだ沢山ありますが、開き切った花は次第に茶色味を帯びるので、五分咲きの今頃が一番きらめいて見えます。


2023.01.30(月)記
公園の雑木林に午後の陽が柔らかに差し、樹冠の一部を明るく照らし出しています。秋に開花・結実する秋楡(あきにれ)は冬の間も実の殻が枝に残っていて、陽ざしの助けを借りて灰色がちの木立に色を添えてくれます。今週は立春です。園内の裸木は来たる春に備え、枝々の先まで力を蓄えているように見えます。



2023.01.29(日)記
数日前の積雪のせいか、道端から姫蔓蕎麦(ひめつるそば)の丸い花が姿を消しました。片喰(かたばみ)や水仙(すいせん)もこうべを垂れています。このところの寒さは道端の草花にはこたえたようですが、樹木はといえば例年どおり、圃場の支那満作(しなまんさく)や公園の梅(うめ)が開花を始めています。


2023.01.19(木)記
新年早々に開花を始めたときにはずいぶん残っていた去年の葉がやっと落ちて、枝に並んでついている花に、朝と午後のそれぞれ短時間ですが存分に陽光が届くようになりました。花の内側まで鮮やかな黄一色の素心蝋梅(そしんろうばい)です。よくみると、花弁に淡い縦じまの入った花がいくつも交じっています。



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